「アパホテル」は侵略の歴史直視し、南京大虐殺否定の著作撤去せよ一般社団法人東京華僑総会が抗議声明

 1月23日開催された(一社)東京華僑総会の第3期第6次理事会は、先頃、内外から大きな批判を浴びている南京大虐殺を否定する元谷外志雄氏の著作を各客室内に備えている「アパホテル」の問題について取り上げ、問題提起と各理事の活発な意見交換を行った。
 討議の結果、理事会は日本軍国主義の侵略戦争を正当化し、覆い隠すばかりか、中日友好を踏みにじり、日本社会のイメージを大いに損なう「アパホテル」の行為を厳しく糾弾し、同書の客室からの即時撤去を求める東京華僑総会の抗議声明を発表することを決めた。抗議声明の全文は次の通り。
【抗議声明】
 アパグループが経営するアパホテルは、同グループ・元谷外志雄代表の著作「本当の日本の歴史理論近現代史学Ⅱ」を各客室内に備えています。最近、このことが周知の知るところとなり、大きく報道され、同ホテルは内外から大きな批判を浴びています。元谷氏はこの著作の中で、第二次世界大戦中の日本軍国主義による重大な反人道的犯罪行為である南京大虐殺を否定し、「いわゆる日本の犯罪行為は、米国が原爆を投下するために捏造した嘘だ」などと強弁しています。
 これは国際社会が共有する歴史事実を真っ向から否定し、歴史を歪曲しようと企む由々しき主張であり、日本の侵略戦争の被害者たる中国人民の感情を著しく傷つけ、中日友好を踏みにじる断じて許し難い行為であり、また我々が尊重してやまない日本社会のイメージをも大いに損なう残念な行為でもあります。
 中日の相互尊重のもとで中日友好の促進を一貫して願ってきた私たち東京華僑総会は、このような日本の侵略戦争を正当化し、覆い隠すアパホテルの行為を厳しく糾弾し、怒りをこめて抗議します。
 アパホテルが直ちに同書を撤去し、侵略の歴史を直視し、侵略を正当化する行為を改めるよう強く要求します。
(東京華僑総会)